HTML5の登場でセマンティックなウェブ作成に幅が広がる

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インターネットにHTML5が登場して久しいですが、以前までのxhtmlと比較して大きな違いはセマンティックなウェブ作成により近づいた点にあるかと思います。

<header>や<footer>などの新しいタグの出現により、要素に意味付けがされることになりました。

おそらく、以前までの<div id="header">などの記述方法では、これがヘッダーにあたるのか、コンテンツにあたるのかは、おそらくは検索エンジン側では判断できなかったのではないかと感じています。

<div id="">の属性にheaderと入れても、それ自体には意味がなく、単なる<div>を指定する属性としての記号にすぎなかったわけです。

ただし、あくまでも「おそらく」ということですので、検索エンジン側では<div id="header">をヘッダー部分とみなすアルゴリズムがあったのかもしれませんが、このあたりは検索エンジン側でしかわかりません。

けれども、HTML5から<header>や<footer>、あるいは<nav>や<article>などの<div>ではない新しいタグが登場したことにより、意味に違いを明確に伝えることが可能になっています。つまり、今までのように<div>のidにheaderを入れただけでは、しょせんは<div>にすぎなかったということです。

ただし、最大のセマンティックはコンテンツにあるわけですので、htmlがセマンテックになったとしても、それは形式的なものにすぎませんが、一方で形式的であるからこそ、明確に意味を伝えられることが可能になったのだろうと思われます。

htmlソースの先頭部分で<div id="header">とあった場合、これはおそらくはヘッダー部分であろうという予測はついていたとは思いますが、<header>要素の登場により、この「おそらく」という不確かな部分がなくなった利点があると思われます。

いずれにしても、セマンティックなサイト運営者からみれば、便利なタグが登場してきたことでウェブ作成の幅が広がったものと思われます。